在メキシコ日本人医師が推理 新型ウイルスの「弱点」

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   <テレビウォッチ> 感染者が増え続けている新型インフルエンザ。その感染の早さに対応、パンデミック(世界的大流行)に備えようと、WHOが日本時間4月30日未明、警戒レベルをフェーズ5に引き上げた。

   メキシコでは新型インフルエンザが原因とみられる死者が既に159人に達している。亡くなった159人の平均年齢は39歳という。

   なぜメキシコばかりで死者が増え、しかも若い人が……番組はこの点に注目し取り上げた。

   新型インフルエンザに詳しい外岡立人・元小樽市保健所所長は、今回とスペイン風邪との類似点を指摘する。

   最初にアメリカで患者が現れたのは1918年9月。フィラデルフィアの水夫19人が症状を訴え、あっという間に広がり最終的には4000万人が犠牲に。日本でも39万人が犠牲になったといわれている。

   それも、「軍隊病」と呼ばれたほど、犠牲になった人は屈強な軍人をはじめ若い成人が多かったらしい。

   外岡元所長は「若い人は免疫力が強く、ウイルスに対し過剰に反応していまい、ウイルスだけでなく自分の臓器にもダメージを与えてしまった」のだという。

   一方、メキシコシティーで開業している堀卓史医師は電話中継で、メキシコ特有の事情があると次のように指摘する。

   「メキシコの場合、政府が子供や高齢者は無料でインフルエンザの予防接種を実施している。それが効いて子供や高齢者はあまりかかっていないのでは。

   しかし、貧富の差が激しいので、若い人は少し体調がおかしくても我慢し、様子を見ているうちに悪化して亡くなっているようだ」

   日本では、まだ感染の疑いがある人は出ていないが、毎日新聞論説委員の与良正男が「国内で出た。えーっといって大騒ぎしないこと。それが当然なんだという対応が必要と思う」と。

   で、その対応だが、名誉WHO西太平洋事務局長の尾身茂・自治医大教授は「感染していない人と感染した人の接触をできるだけ防ぐことが大事。高熱が出たと思ったら、病院に行くのではなく家にいてほしい」と呼び掛けている。

文   モンブラン
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