<テレビウォッチ> 東京・国技館で4月29日行われた大相撲夏場所前のけいこ総見で朝青龍が示した珍妙な一幕を取り上げた。
土俵の下に出てきた朝青龍が、横綱審議委員のお歴々が座っている前をソロリ、ソロリと進み出た。
何事かと委員たちが注目するなか、朝青龍は病気療養中だった内館牧子委員に何か言いながら一礼。苦笑しながら内館委員も指でOKのサインを……
さらにけいこ終了直後、朝青龍は内館委員に駆け寄り握手をしながら何かヒソヒソ話を。
朝青龍への辛口な批判で知られる内館委員だけに、けいこ総見後、記者の質問攻めに。
「寄ってきて、ガッと握手して『いやー、先生心配しましたよ。元気になってよかったですね~』と。秀吉のような人たらしね」
一方、朝青龍は「元気になって帰ってきてよかったですよ。また辛口お願いします。逆に励みになるんです」。いけしゃあしゃあとは、こういうことか。
やはり朝青龍へ辛辣な批判をしていた相撲ジャーナリストの杉山邦博は、この珍事を見て次のような心配を。
「びっくりしましたよ。丸くなったのかな~と言いたいのですけど、昔から気性の激しい横綱が丸くなったのは引退が近いといわれています。
日本の永住権を取得したようですが……まだ若いんだから2、3年は頑張ってほしい。そうしないと相撲がつまらなくなる」
これに司会のみのが「大人ですよ。存在が大きい。モンゴルの大統領は諦めたのかな? しかし、内館さんの存在も大きいですね」
それにしても、かつての朝青龍バッシングは一体何だったのか? 展開の早さに驚く。