はじける松田翔太の探偵ぶり 呆気に取られ大笑い

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   <名探偵の掟>奇抜な柄のネクタイに、妙に丈が短いスーツとカラフルな運動靴……そんな格好もなぜかしっくりくる松田翔太が魅せる、今までの「探偵ドラマ」の常識を破る新感覚のドラマです。

   自称「容姿端麗、頭脳明晰、神出鬼没の名探偵」である天下一大五郎(松田翔太)が、推理小説の王道ともいえる事件の数々を華麗に解決していくというストーリーになっているのだが、面白いのは主要な登場人物たちが「自分たちは物語上の人物だ」と自覚していること。彼らは「名探偵はこうでなければならない!」という掟にこだわり、殺人に使われた凶器やトリック、事件解決までの展開などあらゆる所で推理小説の王道を貫こうとする。さらに探偵ものにはお決まりの、名探偵を引き立てるダメ警部・大河原番三(木村祐一)や、名探偵と微妙な恋愛関係を築いていかなくてはいけないヒロイン・藤井茉奈(香椎由宇)などの脇役までちゃんとそろっている。

   第2回の今回は、旅館で起きた殺人事件を、偶然その場に現れた天下一が鋭く推理する……というこれまた探偵推理小説にはありがちな話。それにしても何故探偵ってのは行く先々で事件に巻き込まれるのだろうか……。それはさておき、この事件には殺された男性が不倫していたという「いかにも」な背景や、使用された凶器が見当たらないという「いかにも」な不審点などがあちらこちらに散りばめられている。誰もがどこかで1度は……いや、1度以上は必ず目にしたことのある設定ではないだろうか。

   この事件に対して、「凍った血液で刺殺されたため凶器が残らなかった」というどっかの探偵漫画かなんかにありそうな推理を見事に披露した天下一だったが、事件は結局ただの「事故死」。これは、「探偵ものの掟なんて、実際にはそう上手く当てはまる訳ないだろ!」という世の推理小説への皮肉だろうか。それっぽい推理に「おお……そういうトリックだったか!」と感心したところで、残念ながら誤推理でした、というオチ。夜も遅いというのに呆気に取られて笑ってしまったではないか!

   名探偵を演じる松田翔太のはじけっぷりも見所。脇役たちとのコミカルなやり取りは、見ている者をあっという間に探偵小説の世界に連れて行ってくれることでしょう。東野圭吾の原作も、ドラマとはまた違った面白さを楽しめるそうなので、こちらも是非手に取ってみては?

じょん

姉妹サイト