<テレビウォッチ>メキシコを震源とする豚インフルエンザの広がりが不気味だ。
本来、感染力も毒性も強くないのだそうだが、「豚から人へ」の次の段階「人から人へ」の感染が確認されるのと同時に、死者86人、感染の疑い1300人(午前7時現在)という数字が出て、さらに広がりの早さが脅威。
感染者は、アメリカでニューヨークの20人など5州で、またカナダ、ニュージーランド、フランス、イスラエル。いずれもメキシコからの帰国者だというが、日本は大丈夫かと思ってしまう。すでにメキシコツアーをとりやめる旅行会社も出ている。
世界保健機関(WHO)の警戒レベルは目下3。これは「人から人へ、極めて限定的拡大」という段階だ。次のレベル4 になると「人から人へ拡大」となるが、「メキシコからニュージーランド」と聞けば、そうなる可能性は高いとみていい。
佐々木亮太が、症状などを伝えたが、それによると「発熱、倦怠感、食欲不振、鼻水、吐き気、のどの痛み」と云えば、普通のインフルエンザと変わらない。ではどうしたらいいか。
中原英臣・新渡戸文化学園短大学長が電話で答えた。
「一人ひとりができることでは(1)よほどでないかぎり流行地域には近づかない(流行情報には気をつける)、(2)人混みを避ける(3)マスク、うがい(4)タミフルが効く可能性があるので持っていく」と。また国がやることは、検疫だという。
佐々木が「豚肉は食べても大丈夫ですか?」「大丈夫です」
政府もこの朝、関係閣僚会議を開いて、水際対策など万全を期することを確認した。情報がまだ不十分なのか、専門家がいないからか、この件はスタジオもトークなし。
ただ、メキシコからの映像をみていて気になった。町中でマスクを配っていたりするのだが、マスクに慣れていないのか。口だけを覆って鼻を出したままの人がけっこういる。カメラに向かって答えている病院の医師までがそうだった。やれやれという感じ。