「自殺」清水由貴子が発したSOS 日本社会に届くか

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   <テレビウォッチ>元タレントの清水由貴子さん(49)がきのう(4月21日)、静岡・富士霊園の父親の墓前で自殺しているのがみつかった。ビニール袋をかぶって硫化水素を吸ったらしいいが、傍らには車椅子に乗せられた80代の母親がいた。母親は無事だったが、新聞は「介護疲れとみられる」と伝えている。

制度として遅れている

   清水さんは1976年に「スター誕生」で登場。翌年には「お元気ですか」で歌手デビューをはたし、高田みずえ、榊原郁恵と「フレッシュ3人娘」と呼ばれた明るいキャラクターが売りだった。

   82年からは萩本欽一の「週刊欽曜日」の一員となり、スパモニの前身「モーニングショー」でもレポート番組をもっていた。母子家庭で育ち、母親思いで知られていたが、母親の介護との両立が難しくなったと、2006年に所属事務所を退社して芸能界から引退していた。

   死の前日妹に、「お墓参りにいってくる」と言っていたといい、また御殿場からタクシーで霊園へ向かったのも確認されている。現場には遺書があり、「東京では葬儀をあげないでください」と記されていたという。

   母親の介護体験がある落合恵子は、「日本のどこでも現在進行していること。お母さんと一緒に死にたいというのは、私もそうだった。朗らかで明るく生きなければいけない自分と現実のギャップ」

   20年前に「モーニングショー」で一緒だった八波一起は、「真面目な人でしたからね。母子家庭でお母さんが苦労しているから、よけいいい加減にはできなかったのでしょう」。自らも母親の介護問題をかかえているという。

   森永卓郎は、「彼女のような真面目で明るくて成功した人でも、介護を抱えると追いつめられてしまう。これがいまの日本の現実。助けてあげたいと思っても、どうしたらいいのか」

   八波が、「月曜日にテレ朝で『南田洋子さん』の番組やってましたでしょ。さらけだす勇気というか、それができないと辛くなる。周りが手伝ってあげられるようにならないといけない」

   落合は、「発しているSOSをどれだけ周囲が受け止められるか。もちろん国ですよ」

   八波は、「今年は年賀状が来なかった。で、去年の年賀状に『元気でいてください』とあって、『おれ元気だけど』と思ったんだけど、いま、あぁこのことかと思った」

   鳥越俊太郎は、「最後まで迷ったんだろうな。2人でいくつもりが、最後に1人でいった。日本中が直面している介護の問題ですよ。誰かがそばに付いていないといけない。日本は制度として遅れている」

   八波は、「辛くてもみんながんばってるんだし、あの元気な由貴子ちゃんが、死んじゃダメだろう。生きていてほしかった」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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