国がポイントカード発行 森永卓郎「大きな消費呼べる」

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   ヨドバシカメラから後れることウン十年、日本政府もついにポイントシステムをはじめる方針だ。省電力テレビや冷蔵庫などにエコポイントなる国家的ポイントを付与するという。

やだよ、そんなの

   だが、「麻生総理の景気対策は地味。どうせやるならもっと派手に」と不満な太田光総理(爆笑問題)は自らの経済対策をぶちあげた。それは「国がポイントカードを発行し、たまったらポイント還元します 」というマニフェスト。ちなみにマニフェストは「選挙公約」と理解されることが多いが、番組では「小さな国会」でソーリや議員がそれを提出し、それをめぐって議員たちが討議、審議し、その後に投票が行われる。通常「法案」と呼ばれるものが番組上はなぜかマニフェストと呼ばれるのである。

たまったら用意した商品で還元

   さて、このポイントカードは名付けて「ザ・ジャパンカード」。全国民に発行され、国内で買い物をすると、何であれ全て10円につき1ジャパンPOINTがたまる。主な家電店の基本ポイントと同じ10%の還元率で、現金がわりには使えず、用意された商品と交換できるという。

   たとえば、1000ポイントで、夫婦茶碗、高級鼻毛カッター、国会議事堂の「国会弁当」などと交換可能。1000万ポイントともなると――首相官邸で麻生総理とディナー。「爆笑問題のステージつき!」とソーリは叫ぶが、相方で秘書の田中裕二は「やだよ、そんなの」と乗り気薄。

   その他の景気刺激策――減税、給付金etcにくらべて、ポイントシステムはコストもかかりそうだし、はたして効果的なのかとの疑問の声に対しては、「いやいやポイントには魅力がある」と力説する議員が思いの外多かった。

   「このマニフェストの良いところは」と経済ジャーナリストの森永卓郎。「人間って、ついついポイント欲しさにどんどん消費しちゃう。大きな消費を呼び起こせる」。約50枚のカードを持つ森永は、ヤマダ電機のポイントをこつこつと48000ポイントためた。ヤマダ電機に行くと「王様気分」を味わえるという。

   タレントの北斗晶も、森永以上に多くのカードを保有し、航空会社のマイレージをため、「(ポイントは)楽しいー」と言う。

   政治コメンテイター金美齢。「10%のポイント還元と、1割引きとはまったく違う。モノを買って、たまっていく、トクをするところに本質がある」「なにがいま一番うれしいかっていうと、マイレージがたまって、それでファーストクラスでニューヨークに行ける」

   なかには、ポイントシステムを好まない人もいる。「(賛成派は)ポイントカードが好きな質の人たちだけ。わたしはカード持ってても、魅力を感じない」とファッション評論家のピーコ。ピーコは「ソーリはこんなマニフェストを出してるけど、自分では買い物しない」とも暴露したが、「ポイント」の魔力の前に効果はなし。マニフェストは12対7の比較的大差で可決された。

ボンド柳生

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