<テレビウォッチ> インターネットの「魔法」が、オバサンを「1週間で世界の歌姫」にした物語を取り上げた。
発端は、明日のスターを発掘するイギリスの人気番組。控室でスターを夢見る若者たちが出番を待っている中、1人場違いな中年の女性が……
で、その彼女に出番がきてステージへ。司会者が「お年は幾つですか?」に「47歳です」。「夢は何?」には「プロの歌手になることよ」。会場では失笑も漏れ、みのが言うには「日本でいうオバサン。なんでオバサンが出てきたの~、そんな雰囲気でしたよね」。
ところが、彼女がミュユージカルで歌われる有名な『夢破れて』を歌い始めると、会場の雰囲気は一変、観客は総立ちに。ある審査員は「3年間審査委員をやっているが、最大の驚きでした」とか。
オバサンの名はスーザン・ボイル。スコットランドの教会でボランティアをしている独身という。
番組では、ステージで歌った彼女の歌声をちょっぴり流したが、みのは「心洗われるきれいな声。ソプラノですかね、天使の歌声に聞こえます」と。
物語はこの後も続く。番組を動画サイトの「You Tube」で世界中に紹介されると、わずか1週間で1200万回の超えるアクセスを記録、スコットランドの自宅には国内外から取材陣が押し掛け、一躍世界の歌姫に。
国際金融アナリストの末吉竹二郎が「インターネットを使うと同時に世界に広がりフラットになっちゃうんですよ。新聞によるとスーザンは、『現代社会の悪いところは、人をすぐ容姿で判断すること』だと言っているみたいですよ」。
これにみのが「痛いとこ突かれましたね」。その反省が大事……