<テレビウォッチ>歩行者、車に乗っていた人、近くに住む人にとっては驚愕そのものだったろう。東京・麹町のビル工事の作業中に、長さ28メートル、重さ104トンのクレーンが横転したのだ。この事故で、62才の女性が頭蓋骨骨折で意識不明の重体となったほか、数人が重軽傷を負った。番組は、考えられる事故原因に目を向けた。
西村綾子リポーターがイラストつきで説明したポイントは4つ――(1)重量オーバー (2)クレーンの位置 (3)クレーンの向き (4)地盤の強さ
事故は、クレーンで「ケーシング」という筒状の資材を地中から引き抜く際に起こった。(1)ケーシングの重さが11トンなのに、クレーンが吊り下げられる最大重量は6.5トンだった。施工会社の東亜建設工業は「補助装置を使えば13トンまで引き上げられる」と述べているそうだ (2)クレーンがケーシングから離れ過ぎた所に置かれれば力は減じられる (3)クレーンがケーシングに正対していない場合も同様 (4)地盤が軟らかければ、やはり力は弱まる
いずれにしても、バランスをくずして横転したことは間違いなく、警察は、業務上過失傷害の疑いもあると見て調べを進めているという。
加藤浩次が「いろんな可能性がありますね」と水をむけると、テリー伊藤は「ふざけた話ですよね。こういうことは想像できることだ。もっとほかのやり方があったと思う。落ちちゃいましたなんて考えられない」と憤る。
江田けんじも「クレーンの作業は下請けの会社がやっているのだろうが、問題はゼネコンの監督者が何をやっていたかだ。最終的責任はそこにある。全体的な絵図を見ながら指示監督するのがゼネコンの役割じゃないですか」と声を荒げた。
スタジオには、許せないという雰囲気が満ちた。