森田健作「わっはっは」と完全無視 「完全無所属」批判に「平然」

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   <テレビウォッチ>大差で民主党推薦候補を破って意気上がる森田健作・千葉県知事。選挙中かかげたキャッチフレーズ「完全無所属」に疑義がつきつけられた。森田知事は、自民党の東京第2支部の支部長だったから、「選挙民をだました」というのだが……。

認識があったとなれば

   選挙後作られた「森田健作氏を告発する会」によると、2004年から4年間に自民党支部に入った献金1億6000万円のうち1億5000万円が、森田知事の資金管理団体にはいっている。「資金的にもこれだけ(自民党と)つながりのある人が、完全無所属というのは、県民をだまくらかした。許し難い」(吉川ひろし県議)という。

   たしかに森田知事は1月から「完全無所属」を公言し、「政党のために政治をやるんじゃない。600万県民のためにやる」といっていた。選挙中のちらしにまで「完全無所属」を売りにしていた。自民党に限らず政党への不信感が強いなかで、これは有効な戦略だった。

   森田知事はこれについて会見で、「わっはっは」と笑い飛ばし、「(支部を)解散しようと思ったが、人手もないし、事実上(活動を)停止して、選挙が終わってからと思っていた」と平然。

   また、無所属を標榜したことについても、「政党の公認や推薦がないかぎり、私がどっちを選ぶじゃなくて、無所属にしなくてはいけないんです」。金の流れについても、「(支部からの金が)知事選に使われたことはない」と突っぱねている。

   「告発する会」によると、この他にも同支部は05、06年に、公選法が禁じている外資系企業からの献金1000万円を受け取っていたという。これには「知らなかったので驚いた。法律に則ってやるよう指示した」と、さすがに苦しい言い訳。

   大沢孝征は、「公選法の虚偽事実の公表罪になる。政党に所属していることと無所属がどうリンクするか。離党していれば別だが、そうでないのだから、これをどう判断するか。きびしいかもしれない」という。

   若一光司も「無所属といえば、どの党からも影響を受けないという風に聞こえる。しかし同時に党の支部長ですから、党や党則と無関係であるはずがない」

   鳥越俊太郎は、「企業献金が支部を迂回して個人に来ているわけで、法的にはいいことになっているが、その認識があったとなれば、これは小沢さんの件と同じことになる」

   赤江珠緒は、「アクアラインの値下げなどでこれからという森田知事ですが、明日にも告発するということです」

   その告発が求めるのは、「当選無効」だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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