<テレビウォッチ>呆れた常識外のことというしかない。東京都下水道局作業服のワッペン修正問題である。
胸の部分に貼るワッペンに東京都下水道局の文字が入る。その「下水道局」の下に水色の波線が描かれていただけなのに、この水色の波線が余計だとして2万個を廃棄、3400万円を掛けて作り直したのだ。
下水道局総務課長の釈明はこうだ。「本来のあるべきデザインの姿とちょっと違っていたので修正をさせていただいた。少しお金がかかってしまった」。課長が「あるべき姿」の根拠とするのは「東京都基本デザインマニュアル」なるしろもの。そこには、余計な要素を加えない、とある。しかし、「例外もありえる」とも書いてあるのだ。
スタジオ陣は怒り心頭。加藤浩次が「考えられない。アタマがかたい。前のデザインの方が下水道局らしい」と口にすると、勝谷誠彦は「2万個で3400万円というと1個1700円すんの? あんなもの」と身を乗り出す。加藤が「工賃が入っているかも」と言うと、「それでも1700円はない」とした勝谷は「どういう入札をして、どういう業者が、どうやってんのか。まさか間に天下りが入っていないだろうな、みたいところまで議会でちゃんとやりなさい」と興奮気味。
テリー伊藤は「たぶんね、ハンコを押した部長と拒否した人が違う。力関係が出てくる。最終的には人間関係だよ。ひどい話ですよ」と、こちらは冷静に話す。
会見で石原慎太郎都知事は「バカじゃないだろうか、本当に。税金に慣れているお役所って怖いね」と語った。が、『石原銀行』の方も恐ろしいよ。