<テレビウォッチ>不景気のなか『賞味期限ギリギリ商戦』が流行っているらしい。番組が紹介するのは山梨県の代表的みやげ菓子「信玄餅」のケース。
観光バスでやってきた客が、用意された15センチ×25センチのビニール袋に、当日が賞味期限の「信玄餅」を詰められるだけ詰める。詰め放題のお値段は210円。ただし、袋の口を結んだ状態でレジに持って行かなければ無効。女性の姿が目立つ客の詰める数は多くて20個くらい。中には30個を詰め込む猛者もいるが、これは中年男性。通常は15個入りが1970円だから、賞味期限ギリギリとはいえ、詰め放題のお得感は大きい。
販売元によると、従来は賞味期限が切れると廃棄処分しており、その量は年間10トン、廃棄費用も2000万円かかったという。それが、詰め放題セールでは年間2億円を売り上げ、他のみやげ物の売り上げもアップしているそうだ。
テリー伊藤は詰め放題に勤しむ客がお気に召さないようだ。「ゲーム感覚で詰め込んで、たくさん持ち帰って友だちに配る人もいるだろうけど、捨てちゃう人も多いと思う。物を大切にするほうがいいと思っているので、個人的には賛成しない。無責任に家に持ち帰るのは好きじゃない。ほどほどがいい」。
さかもと未明が「大丈夫。食べますよ」と遮っても、テリーは「冷蔵庫がいっぱいになって、そのうち捨てる。ああいう人はほかの物も買いだすんだよ、ヤサイとか」と、文句たらたら。加藤浩次が「テリーさんは詰めてる状態がイヤなんだよ」と言ったところで、ようやく収まった。
30個も詰め込んだ男性はどう処分しただろうか。