国生さゆりがいきいき
ところで薄幸顔のヒロイン・桜井と、幸せ太りが服を着たような母親役の松坂慶子というキャスティングは意図したものか? 朝ドラの母娘といい、この母娘といい、NHKは対照的なのが好きなのかしら。
独身者しか入れない「会員制シングルスバー」というのが出てくるが、実際にこういうのが増えつつあるのだろうか。お店の人が出会いのコーディネートをしてくれる「お見合いバー」らしい。なるほど、お見合いパーティよりも常設のバーのほうが便利だ。合コンと違ってめんどうなセッティングも要らないしね。
2人の他に、同じく同級生で39歳の雑誌副編集長・松崎るり子(国生さゆり)とその部下で29歳の派遣・美穂(大桑マイミ)が婚活戦線に参戦。第1回を見たかぎりでは、国生さゆりが一番いきいきしていて、私は好きだな。美人だし。
配する男たちは、絵描きフリーターの省吾(中川晃教)、トイレメーカー社員・村尾(高杉正)、梨香子の夫・正彦(津田寛治)、幼稚園長の園長(二階堂智)。いずれもサエないメンメン。もっとも、このドラマでは男はまるっきり添え物だからイケメンは要らないんだけど。
美穂は「まだ君を養っていく自信がない」という「煮え切らない男」と別れたらしいが、こんなことを言うのはその女と結婚したくない言い訳としか思えない。もし本気だとしたら、男とはとんでもない思い違いをしているヤカラだ。少なくとも、まともな女は「養ってほしい」なんて思ってないよ。信頼できて、気分よく互いの稼ぎを持ち寄って三食食べて屋根の下に寝られれば、それでいいんだからね。
カモノ・ハシ