<タモリ倶楽部>深夜のバラエティ番組=ゆるい、その図式を作り出したのは間違いなく今年で27年目を迎える流浪の番組「タモリ倶楽部」だと言えるだろう。
今回の企画は「来るべき建設現場ロケに備えろ! 緊急入学!!東京クレーン学校」。ゲストに浅草キッドとL'Arc~en~Ciel(ラルク)のkenを迎え、クレーンの操作について学んだ。番組開始直後、いきなり目についたのはクレーン運転士の衣装を着たken。普段ギターを弾いている彼が、その道の人にしか見えないことに誰も触れないところでなぜか笑ってしまった。
そしてクレーンの合間に、お馴染み「空耳アワー」。この企画では視聴者が応募した、日本語以外で歌われている曲で日本語のように聞こえる歌詞を、タモリとソラミミストの安斎肇が判定し、その面白さによってもらえる景品が変わる(手拭い、耳かき、Tシャツ、ジャンバーで右に行くほど高評価)。今回はタモリが「低調ですなぁー」というようにいまいちな感じで手拭いを連発していたが、最後の最後にビースティ・ボーイズの『ライト・ライト・ナウ・ナウ』で耳かきを獲得。その空耳のスッポンポンと耳かきをかけて「この一本で救われましたね」とコメントするあたりはさすがタモリである。
「初顔お断り」な雰囲気を醸し出してはいるものの、実は視聴歴1年目の新参者も放送開始当初からの常連もそれぞれ楽しめると思う。今まで敬遠していた人も1度見てみることをおススメします。
とろろ