<テレビウォッチ>さあ、いよいよ日韓の決戦となったWBC。番組でいろいろ映像、コメントを流したが、それよりも、きのう3月23日の一戦。日本がアメリカを破ったことに対するアメリカの反応が面白かった。
現地ロスから田中大貴のレポートだ。ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズなど新聞各紙は一斉に「アジアの選手たちの凄さ」を伝えていると紙面で示した。
なかに、当の選手たちの声があった。メジャー・リーガーたちはきのう初めて、「USA」を意識したという。これまでは、ヤンキースでありボストンであり、「USA」の選手として報道も応援もされたことがなかったというのだ。
たしかに、今回出場したチームのなかにはメジャー・リーガーが沢山いる。とくに中南米では圧倒的にそうだった。彼らはただちに祖国の顔に戻れるが、アメリカ人にはそれがなかったわけだ。
田中は、「選手たちは、これがホントのワールド・シリーズなんだと思った。これからスプリングキャンプに戻って伝えたいと言っている」と。
これは同時に、メジャーリーグがおかれた現実をも示した。おそらく選手だけでなく、メディアも観客もそれを感じたに違いない。
小倉智昭は、「WBCを云いだしたのはアメリカなんだよ」
田中は、「6大陸16チームで闘って、残ったのはアジアの2チームだった。何なんだといっている」と。
そのアジアの選手で注目は、日本のリリーフ陣。スピードボールと落ちる球、スライダー、三振の多さを絶賛して、「これからもメジャー・リーガーが増えるだろう」と書いているそうだ。
今回の選手の中でも、ダルビッシュ、岩隈などはスカウトの注目を集めている。うーん、それはそれでうれしいことだが、そうなると、今度は日本が韓国や中国に目を向けないといけなくなるのか?