<テレビウォッチ>景観を巡ってトラブルがあった楳図かずお(72)の『まことちゃんハウス』に番組のカメラが入った。そこでカメラが映したのは、けばけばしさと怖い仕掛けだった。
まず、楳図が「どうぞ」と招き入れた1階。やはり赤と白の派手なコントラストのフロアに深紅のカーテン。「高そうなカーテンですね?」に「すごく高いんですよ。オランダ製で700万円」。
続いて、楳図が2階にのぼる階段を指して「この家のなかですごく大事な場所、階段、ボク『おろち階段』と呼んでいるんですけど……」。
先週DVD発売された映画『おろち』に登場する階段とそっくりに作ったのだという。
次に案内された部屋は、例の赤と白の縞のTシャツやズボンだけがぎっしりの衣裳部屋。さらに仕事場は赤色、 寝室は黄色、書庫は青色、トイレは金色と、壁や天井が統一されていた。
そして、楳図が最後に案内してくれたのが、仕事部屋のハシゴを上ったところの屋根裏部屋。部屋には、怪しげな人形が置かれ、壁のスイッチを押すと、壁に怪獣の映像が出現……。
「(お客が)『エエエ~!』と驚いて下さる声を聞いて、やった~、うれしい~と思うんですよ」
やはり、漫画家ならではの変わった邸宅。で、司会の加藤も「超えていますよ~。予想を」と。
ところがテリー伊藤は「最高です。72歳でこういう部屋は、すごい感性ですね。ずーと若い気持ちでいられる。ディズニーランドにいるみたいな気持になる」と。
これには加藤も「家ではくつろぎたいと思いますがね~」と異論を。
しかし、テリーは譲らず「くつろぎ? 年寄りは保守的になるんですよ。日本人はなかなかこういうのは作れない」。
72歳の男がディズニーランドで独りでいる気持ちを精神科医がどう分析するのか聞いてみたかったが、残念ながら香山リカは無言で通した。
楳図は「近所の人を招いてパーティーをひらきたい」そうだが、さてどんな反応が返ってくるのか……。