フジテレビの金曜プレステージ。今回はさんま&くりぃむの第2回芸能界(秘)個人情報グランプリ」。ひな檀にズラリとゲストをそろえた。よくもここまで集めたものだと感心した。
ネタは、デビュー映像や大物との写真、身内のすごい人などの「個人情報」を列挙し、さんまが1位を選んでいくという形で進んでいった。司会の高島彩が抜群の進行のうまさを見せた。余計なことは言わないが、適切なツッコミはするというなかなかのものだった。
ばかばかしい話が多かった。ばかばかしいってのは大切だ。おぎやはぎ小木が、中学時代からクラブ活動でキスの特訓をして、後に初めてアメリカ人女性とキスをしたとき、あなたのキスは全米3位と言われた、とかそんな話が並んだ。それぞれ笑える話だった。
テンポもよく軽さがあった。特筆すべきは、過去を紹介する主力映像を、動画でなく写真にしたことだ。動画にすれば時間を食って、スタジオ陣のしゃべる時間が短くなり不完全燃焼になる、という悪しきパターンに陥らなかった。しかし、見ている人たちの「ああ、懐かしいな」という共感は得ることができる。これは意表をつくやり方でうまくやった。成功例だ。よく計算したと思う。
ただ、終わりの方に出てきた、男の乳首が子供みたいだどうだ、というのはゴールデンとしてはどんなものかという気はした。そこまでネタを広げなくても良いのでは。ともあれ、笑えてうまくいった番組だった。
意外さと テンポで見せる うまさかな