「探偵!ナイトスクープ」 初ゴールデンが「コケた」理由

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   大阪で20年以上大人気の「探偵!ナイトスクープ」が初のゴールデン・全国同時ネット放送(テレビ朝日系)された。2700人の超満員の観客を前に、西田敏行局長と岡部まり、キダ・タローとお馴染みの面々が並んだ。

   視聴者から受けた相談を「探偵」たちが調査し、報告するというスタイル。過去の伝説のVTRを含め、いろいろと紹介した。絵本を読んでる途中で泣いてしまうので、最後まで泣かずに読めるようにしたい、という相談や、将棋しながらボクシングする挑戦や、ゾンビと戦いたい兄弟姉妹、といった話が出てきた。爆笑と号泣を両方狙ったつくりだった。

   結論から言うと、初のゴールデン・全国ネットというので入れ込み過ぎてしまったようだ。肩に力が入ったというか、「大きな番組」をつくってしまった。この番組の本来の良さは何か。もっとちまちました小さな話を、ああでもないこうでもない、と語り合うところが、大阪の笑いとマッチしてきたのだろう。深夜らしく庶民的にやっているのが味だったはずだ。それがひな壇芸人もずらっと大勢並べ、話のやりとりも拡散してしまった。

   設計ミス、ある意味偉大な失敗だな。普段通りできなかったのだろうか。数字は関東で5.3、関西21.4%。環境を変えるのはなかなか難しいものだ。

      ちまちまが 番組の味と 忘れるな

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