<テレビウォッチ> 北朝鮮の『人工衛星ロケット』と称するものが、どうやら日本上空を通過するらしい。北朝鮮が国際海事機関に、4月4日から8日の11時~16時の間に発射、秋田県沖の日本海に1段目が落下し、銚子沖の太平洋に2段目が落ち、それぞれ危険区域になる、と事前通知したという。
みのもんたが「イヤだなー」と顔をしかめる。
吉川美代子(TBS解説委員)は「北朝鮮が成功すると、核弾頭をつけたら世界的脅威で国際社会は何も手を出せなくなるだろうし、失敗したとして、アメリカなり日本が迎撃ミサイルでやったとしたら、衛星をミサイルで迎撃しちゃったのかと、国際社会での日本の立場は意外に悪くなる気がする」「そして、迎撃に失敗して、莫大な予算をかけた迎撃ミサイルシステムがダメとなったら、それはそれで問題。どう転んでも日本は困る」と受けとめる。
杉尾秀哉(TBS解説委員)は「北朝鮮の主張は矛盾している。衛星ならば周回軌道に乗せることが目的なので、日本海に落としたり、太平洋に落としたりしない。日米韓は、事実上、長距離ミサイルの発射実験だと見ている」と解説する。
浅野史郎(前宮城県知事)は「国際社会はこの時点で、衛星じゃないじゃないかと言っておかないといけない。やられてしまってからでは間に合わない」と述べる。
みのも「日本は日本で、きちんとした態度を早く鮮明にした方がいい」と同調した。
扱いが難しい『駄々っ子』に、国際社会はどう対処するのだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト