庁舎お引っ越しバトル 橋下府知事の勝算

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   <テレビウォッチ> 就任1年目で黒字決算の見通しをつけた橋下大阪府知事。ハコものを切り、給与を切り、10年連続の赤字連鎖を断ち切ったのだからたいしたものだ。その代わり、行く先々で喧嘩腰のやりとりが続いたが、次なる目標の庁舎移転問題でも、やっぱり……笠井信輔が解説した。

この人やるよねと

   現在の府庁舎は、大阪城前の一等地にあるが、すでに築82年で耐震にも問題がある。橋下知事は、これを売り払って代わりにワールド・トレード・センター(WTC)に移転する構想を出していた。

   理由は主として費用だ。現府庁舎の耐震補強だと620億円、建て替えだと1043億円かかるが、WTC移転なら415億円と安い。現庁舎を売却すると、103億円で済む。

   WTCは、大阪湾の埋め立て地に高さ256メートル、西日本一を誇るビルで、バブル期の開発競争の典型。筆頭株主は大阪市だが、入居率は78%と低く、しかもうちの54%は大阪市が使っていた。

   市は財政難からビルを売りたい、府は移転をしたいで、利害は一致したが、思わぬところで論争に。それが、市の部分の引っ越し費用。約30億円かかるのをどっちが払うかだった。

   府議会は、「筋が通らない」「審議に応じかねる」と。大阪市の平松邦夫市長は、「これ以上長引くなら白紙に」というところまでいったが、それがようやくきのう(3月10日)、市が負担することで決着した。

   WTC移転には、府民の多くが賛成といわれるが、反対もある。それが立地の問題。全くの島なので、鉄道と橋が2本づつしかない。笠井は、「お台場みたいなもの。お台場に新宿からやってきたのと似ているんです」といった。

   地盤沈下とか地震で液状化の懸念。また、いざというときに徒歩で2時間以内に出勤できる府職員の数が、いまの400人から80人になってしまうなど。まあ、現在地が便利すぎるのだろうが……。

   橋下知事はしかし、WTCは関西州(道州制)のシンボルになる。経済効果は7800億円とはじき出して、自らの「改革の本丸」と位置づけているのだという。

   小倉智昭は、「これ安いんじゃないの?」

   デーブ・スペクターが、「安いと思う。橋下さんから番組前にメールが来て、産業振興のシンボルにしたいといってた」という。なんだ、デーブは橋下応援団かい。

   小倉は、「黒字にしちゃったってのは大変なことだね」

   高木美保も「実績伴ってるから、この人やるよねとみんな思いますよ」 

   笠井も「言葉にも説得力が出てきたのは事実ですね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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