<テレビウォッチ> コンビニなどに並ぶ商品の中に、きのう(3月4日)から奇妙なマークがついたものが登場した。「CO2」から吹き出したなかに「186g」などと数字が書いてある。
その製品の原料調達から精算、流通、販売、廃棄までに使われるエネルギーを炭酸ガス排出量で表したもので、カーボンフットプリント(炭素の足跡)と呼ばれる。数字が小さいほど省エネ商品というわけだ。
経済産業省が、地球温暖化対策に導入した。いまのところ11社19品目だけだが、消費者の省エネ意識を高め、少ない数字の商品を選んでもらおうという試みだ。
町の声を聞くと、「似たようなものなら、少ない方にブランドをチェンジ」という素直なひとから、「いいとは思うけど、結果にはつながらなそうな……」という懐疑派までさまざま。
企業にとっても微妙な選択らしい。一足早く先月から導入したサッポロビールは、「これから望まれてくるんじゃないかと、マークをつけた」という。ビールでは世界初。
「C02だけだと、企業としてはつけたくはない」という。おいしさを追求しようと長期熟成をすると、電力使用量もふえ、CO2もふえるのは道理。「高ければ環境負荷を大きく出している。低ければ手を抜いていると思われる可能性があるんじゃないかと」というわけだ。
まだ少ない商品からいくつかを、笠井信輔がスタジオに並べた。
◇チキンラーメン 186g
◇ノート 197g
◇霧島の天然水 230g
◇缶ビール 295g
小倉智昭は「ビールとか水とか。何日冷蔵庫に置くかで全然違ってくるだろうし、ラーメンだって作り方で変わる」といいことをいう。笠井がラーメンのタグを見せると、「お鍋で煮込む場合は14g増加」と書いてあった。
原料・部品から販売まではともかく、消費・使用から廃棄までを考えると、「この計算はたいへん」と笠井がいったが、そりゃあそうだろう。わが家には、1年くらい冷蔵庫で寝ている飲料なんてのがある。どんどん数字が高くなってるわけだ。
小倉が「リサイクルマークはついてるわ、原産地表示だ賞味期限だと」
眞鍋かをりは、「煮込みすぎたらごめんなさいってなっちゃいそう」
笠井が、「ダイエットやってる人がカロリー表示を見るような感覚で見てもらえれば」
このシール、どこが管理するのか知らないが、経産省傘下のなんとか法人になるんじゃあるまいね?