<テレビウォッチ>麻生首相が結局、定額給付金を受け取ることにした。その理由が「党の提示があったから。生活支援より消費刺激の部分が大きくなった」と、いかにも苦しい。
そんなことは前々から明白で、何を今さらという感じだ。党・内閣の先頭に立つ人物が本当に政策の中身を理解できているのか、と思われかねない。野党からは「さもしい、それだけ。もともと矜持のない方だから」(民主党・鳩山幹事長)と、首相本人が国会で述べた言葉を逆手に取られる。
みのもんたは「何なんだあなたは、と言われてもしかたない」と厳しく批判。
三屋裕子(スポーツプロデュ―サー)も「何でこのタイミングだったのか」と、判断が遅すぎるといった口ぶり。
与良正男(毎日新聞論説委員)は「この話を1人で混乱させたのは首相自身。自分でこれだ、という芯がない」と語る。
鳩山幹事長は「二転三転、七転八倒」と、首相のブレを笑い飛ばしてもいたが、それを受けて、みのが「次は七転び八起きくらいの気持ちでないとダメかもしれません」と軽口を叩いた。が、これは悪乗り気味で、締まらなかった。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト