ケビン・クローンにほえるソーリ 「お前は天下りで育てられたの?」

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   退職した官僚が、税金イーティングな団体をいくつも渡り歩いて、給料や退職金で数億円を稼ぐ。官僚でもなければ、こんな天下り・渡りを止めさせたいのは当然なので、そのままでは小さな国会のマニフェストにふさわしくない。そこで「天下りを受け入れた、団体や企業は潰します」と、ちょっと過激な太田光総理(爆笑問題)のマニフェストが登場した。

ものすごい偉いんだよ

   「官僚は55歳ぐらいで肩たたきに合う(渡りは論外だが、転職は必要)」などの現実論が聞かれるなか、国際コラムニスト、ケビン・クローンは真っ向から天下りシステムを評価する。日ごろの言動からすると「アメリカでは天下りなんかないんですよ。日本は云々~」とか言いそうなものだが、さにあらず。

「血も涙もない冷静な法律が必要」

   「企業にとって一番のお得意先は国。国から来る仕事はたくさんある。それを待ち構えて企業は切磋琢磨してるんでしょ」「そこに天下りが入って、仕事が入って(経済が回る)云々」

   ソーリは頬杖ついて仏頂面して、ケビンを睨みつけていたが、代わりに口を開いたのは評論家の宮崎哲弥だった。「ちょっとお伺いしますが……あなたの父君は外務官僚でいらっしゃいますよね」と、重そうな頭を揺らしながらケビンに尋ねる。

   「ものすごい偉いんだよ、お父さん」と、田中裕二がトリビアを披露。「父君は天下りされました?」と宮崎。「しましたよ」としぶしぶケビン。「それを見て、天下りも悪くないとお感じになった?」。ねちねちとイヤらしい宮崎の追及に「いや、それは当然お互いが――」。何か言いかけたケビンをソーリは途中で遮り、「そうか、お前は天下りによって育てられたのか。そういうこと?」。不自然な天下り擁護にもガッテンがいった、お前はやっぱり信用できないとばかりに声高に叫ぶ。お笑い芸人のふかわりょうにも「天下りベイビー」だとはやし立てられ、「アナウンサーだって、NHKからの天下りじゃないか!」と言い返したケビンだが、顔色は冴えなかった。

   いよいよ議決を控えた終盤で、ソーリはあらためて天下り廃止へ向けて熱弁をふるった。「自分の思う通りになる場所があれば、それを守りたいのは人情だと思う。でも国が右肩下がりでカネもないってところで、大ナタふるって、断ち切ろうっていう、血も涙もない冷静な法律が必要なんじゃないかと」

   JRAの関係者が馬券買えないという例を出しつつ、「(そのくらい)ビシッとした線引きが必要なんじゃないか」。スタジオでは「その通り」と声が上がり、竹本直一衆院議員(自民党)は「さすがソーリだ」とおだてる。このごろでは珍しくも議場で拍手喝采を頂戴したソーリ。マニフェストはもちろん可決と相成った。

ボンド柳生

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