政治家失言に憤る論説委員 「揚げ足とってる訳じゃない」

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   <テレビウォッチ>またしても麻生政権を支えなければならない人物の不適切発言である。笹川堯・自民党総務会長があるパーティーでこう述べたのだ――森内閣のときに閣僚に任命されて嬉しかった。別にゴルフをやってクビになったわけではないが、運悪くハワイ沖で潜水艦が、日本の水産講習所の生徒を乗せた船の上にドーンと上がって、あれでやむなく沈没した――

残念といえば残念

   2001年、宇和島水産高校の練習船「えひめ丸」がアメリカの原子力潜水艦に衝突されて9人が死亡した。当時の森喜朗首相が事故の報告を受けながらゴルフを続けて批判を浴び、2か月後に退陣したと、ナレーションが入る。そして、笹川発言は、犠牲者を出した事故と、内閣退陣を「沈没」という同じ言葉で表現したもので問題になりそうだ、と続ける。

   与良正男(毎日新聞論説委員)は「相手がどのように思うかについて著しく配慮に欠ける。わかりやすければいい、と勘違いしているような気がする」と手厳しい。

   みのもんたが「残念といえば残念。大変なときに要職にある方が……」と言うと、川戸惠子は「要職にある人の言葉が軽い。肝心の政策の中身でいろんな話題が出るならいいけど、みんな言葉使いだ」と嘆く。与良は「われわれは揚げ足をとっているわけではない。こういう配慮に欠ける人たちに任せていいのかと思ってしまう。本質が見えちゃう。相変わらず緊張感がまるでない」と憤りを隠さない。

   四方八方から鉄砲玉が飛んでくる感じの首相も辛かろう。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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