「もうテロという言葉がふさわしい」
神戸大の森井昌克教授が解説した。「通信販売の妨害などがすでに出ている。企業だけでなく国家の被害もある。グルジアでは、国のネットワークがマヒした。もうテロという言葉がふさわしい」
また「従来のウイルスは、怪しいファイルを開かなければすんだが、ボットは賢く感染力が強い。大企業や自治体のHPが感染すると、閲覧しただけで感染する。しかし大元をたどるのは難しい」という。
いま総務省、経産省と民間74社による対策プロジェクトが進行中だ。みつけると、パソコンの持ち主に連絡しているが、実害が目に見えないためか反応は鈍い。114種類に感染していたという例もあった。共通しているのは、ウイルス対策ソフトがないことだという。
しかし、4万台をもつ京都大学では、駆除したはずのウイルスが再活動した。駆除は日に1回なのに、ウイルスは5分に1回更新されていたからだった。
ではどうしたらいいのか。森井教授は、「ウイルス対策ソフトをこまめに更新することだ。セキュリティー意識を高くもって」という。
これは無理だ。ほとんどの人は、わけもわからずにネットを使っているのだ。当方にしても、電源を落としたら? ネット接続ケーブルをはずしたら? マッキントッシュは? そんなレベルなのだから。総務省と経産省がサイトで注意を呼びかけている。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2009年2月19日放送)