小倉「ヘロヘロの大臣とは違うな~」 「毅然と演説」村上春樹

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   <テレビウォッチ>オープニングで小倉智昭が開口一番、「きのうからニュースを見ていて情けない」と。「GDPがマイナス12.7%、二桁マイナスは日本だけ。とくダネもトップニュースでやりたいのに、(出るのは中川財務相の)ヘロヘロ会見ばかり。クリントン国務長官の毅然とした挨拶を見るにつけ、なんでこんなに違うのか」

なんでこんなに違うのか

   そんな中、「一筋の光を見た」といって、エルサレム賞を受賞した村上春樹(60)の受賞スピーチを紹介した。

   この賞は個人の自由をテーマにした作品に与えられるのだが、イスラエルだけに、出席自体に賛否がある。現に2003年のアーサー・ミラーは、「イスラエルは間違っている」というテープを送って、出席しなかった。が、村上はあえて出席して、英語でしゃべった。

   「小説を書くとき常に心に留めていることがある。『高くて固い壁』とそれにぶつかって壊れる『卵』のことだ。『高い壁』とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったり。『卵』は非武装の民間人で押しつぶされ撃たれてしまう人たちだ。わたしは常に『卵』の側に立つ。『高い壁』の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか」

   イスラエル大統領、エルサレム市長もいる700人。終わって大きな拍手が起こった。

   「しびれますね」と佐々木恭子。

   「反対を押し切って出席して、思いを伝えた。立派だと思いますね」(小倉)

   「本当に毅然としていて、また拍手が起こっている」(佐々木)

   小倉は、「イスラエルだけでなく、紛争のもとになっているパレスチナの武装勢力にも言及して、いわば喧嘩両成敗のような内容だったが、ヘロヘロになってる大臣と全然違うなー」

   竹田圭吾は、「いまのパレスチナだけでなく、歴史の中で迫害されてきたユダヤ人への思いもこもっている」

   モデルの前田典子も、「英語で思いをはっきり伝えられる。こういう人に、日本の大臣になってもらいたい」

   小倉は、「日本の作家でいまいちばんノーベル文学賞に近いといわれていますが……」といって、トップニュースの「ヘロヘロ会見」に入っていった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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