<テレビウォッチ>「どうしても私は泥酔しているとしか思えない。記者の人たちは知っていると思う。中川財務・金融相が酒におぼれやすい人ということを」。歯に衣着せぬコラムニストの勝谷誠彦が一段とト―ンをあげて吠えた。
ローマで開かれた主要7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)。閉幕直後の2月14日夕、記者会見に臨んだ中川大臣の「醜態」を見せつけられると、勝谷のコメントも「さもありなん」。会見の一部を再現すると……
記者会見場に用意された机に、白川方明日銀総裁と並んで着席した中川大臣の顔は単に睡魔に襲われたというよりも、酔眼朦朧と言った感じ。
目をつぶりながら「アメリカの…対策…説明を…説明を受けましたし…」。酔って呂律が回らないといった風で、しかもこの後居眠りをし、あくびもしていたという。ホテルのバーで日本人記者と「オフレコ懇談」しているわけじゃないだろう、と言いたくなる。
この映像はAP通信によって世界中に配信されたというから恥ずかしい。アメリカのABCテレビも「15時間のフライトで眠いのは分かるが、今の状況を考えると起きているべきだろう」と、皮肉たっぷりに報じたという。
番組ではちょうどこの時、ニュース速報のテロップが。中身は、「10-12月期のGDPが年率マイナス12.7%と、戦後2番目の落ち込み」。
これを見た勝谷はもう止まらない。「これは大変なことですよ。こんな時に財務・金融担当大臣が酒飲んで記者会見? こんな弱い政権がいろいろな会議に出席し、国の行方を決めたりするのは止めてほしい」と。
テリー伊藤が「酒を飲んでいたとしたら一体いつの段階でとなる。会議中に飲んでいた可能性もある……」といえば、タレントの三船美佳も「まわりの人がセーブしないんですかね……」といぶかった。
なお、番組の中で、日本テレビが13-15日の間に実施した内閣支持率の電話世論調査の結果(有権者992人を対象に、回答率58.1%)を明らかにした。
それによると、麻生内閣の支持率は、一桁台の9.7%、不支持率76.2%に落ち込んでいる。