<テレビウォッチ> 「笑っちゃうほど……」と、たちまち新聞の見出しになる麻生批判をはいておいて、自身はさっさとロシアへいっちゃった小泉元首相。長谷川豊が先週示したもろもろの観測は、「みなはずれました」。
長谷川の読みというのは、例の「定額給付金」を含む補正予算関連法案を、「3分の2(の再議決)を使ってまで通す法案じゃない」といったことで、造反→小泉チルドレンの追随→3分の2不成立→麻生内閣総辞職?というシナリオ。
ところがこの週末をみる限り、目立った動きはなく、小泉元首相が帰ってきたあと、参院否決→衆院再議決となっても、造反がひろがる目はなさそうという。むしろ、目を党内対立に向けさせることで、民主党を焦点からはずす効果か?と3年前と重ねた発言をする人もいる。
そうなると、菅直人・民主党代表代行がいっていた、「小泉さんというのは、究極の愉快犯ですから」というのが、ことをよくいい表していそうだ。
小倉智昭が、「小泉チルドレンは、一致団結していた方が票が集まるのか、小泉さんと議場をでていった方がいいのか、どっちだろう」
上杉隆は、「1回賛成した予算案に反対はしにくい。除名もありうるから、それで選挙はたたかえない。小泉さんは、補正などどうでもよくて、春以降をみつめているような」という。
長谷川が、あの批判はなんだったのか?と聞いた。
上杉は、「ただ麻生さんの発言に怒っただけ」という。特に「奇人・変人」発言には日頃から敏感なので、「ブチきれちゃった可能性がある」と。またタイミングについては、「予算があがったあとの第2ステージへの布石」。つまりそこで、麻生VS抵抗勢力の図式で、中川(秀)、小池という名前が出てくるとみる。
小倉は気がなさそうに、「いろんなこと考えてんだ」
ピーコが、「カメラマンがいるところであれだけのことを言ったんだから、何か意図があるだろうと思ったら、ただ怒っていただけ?こういうのみると国民不在だなぁと、政治を信じなくなると思う」
それはみんな分かってる。が、だからといってがらがらっと変える勇気もないのかね、日本の有権者は。