<テレビウォッチ>とうとう小泉さんの登場となった。きのう(2月12日)開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」に出席した小泉元首相は、最近の麻生首相の一連の発言を、「怒るというよりも笑っちゃうくらい、ただただあきれている」と痛烈に批判した。
例の首相との電話のやりとりについても、2つのブログ、小野次郎衆院議員の「総理、それはないでしょう!」と、世耕弘成参院議員の「それを言っちゃーお仕舞ぇよ」をあげて、「ファクスで送るからよーく読んでおいてくれといっておきました」と。
さらに、「総理や執行部に批判的な意見には、『後から鉄砲撃つな』と抑え込みが入るものだが、いまは総理が前から、これから闘おうとする人たちに鉄砲を撃ってるんじゃないか。発言には気をつけてくれといっておいた」。
なるほど、これじゃぁ官邸からは出せないわけだ。出したのが、「あの頃はみんな反対だったからね」だけでは、ますますカチンときていたことだろう。おまけに「奇人・変人呼ばわり」があった。これには「自分では常識をわきまえている普通の人だと思っている」
まあ、ここまではいい。注目はその次だった。定額給付金の法案について、「3分の2を使ってでも成立させなければならないとは思わない」といったのだ。
当の麻生首相は、「聞いてないからなんとも言えない」。麻生首相に援護射撃をした森元首相にいたっては、カメラに「どけよ」、小泉発言について聞く記者に「うるさい」といって車に乗り込む映像。まあ、テレビってのは意地が悪い。
小倉智昭が、「現総理が国会で『聞いてねぇじゃねぇかよう』、元総理が『うるせぇ、どけよ』。なんか言葉が違いませんか?」「教育的にもよくない」と佐々木恭子。
長谷川豊は、「給付金」発言をしっかり流した。小泉元首相は「次の選挙で引退するから多くは言わないが、あのとき賛成したけど実はそうではなかったといいたくないから、もっと国民に懇切丁寧に妥当な結論を出してほしい」といっている。
小倉が「ここまで言うのは重いよね。いずれ3分の2で再可決としてたんだから」
長谷川は、「もし小泉さんが造反して採決拒否したら、ほかの議員さんはどうするか」
小倉は、「きのう(一緒に)いた人たちはついて行くんでしょ」
「そうなると再議決がどうなるか」と長谷川。60日目の「3月14日」がその日と思っていたが、来週中に参院が否決する形勢にある、といった。そこで小泉元首相が席を立って15人が従ったら3分の2はできない。補正予算ができない内閣は、総辞職か解散か?
ところが小泉元首相は20日までロシアにいるのだと。え?
小倉が、「小泉さんそこまで読んで言ってるかな」
「言ってるかもしれない。小泉さんの人気のもとは絶対ぶれないこと。あそこまでいったら、否定的にならざるをえませんからね」(長谷川)
うーん、これはつきあいきれない。そういう政治はもういいよ。