<テレビウォッチ>郵政民営化発言などをめぐって、それでも俺はブレてないと言い続ける麻生首相。スタジオでは、もはや批判の段階を通り越し、ワンパターンネタの芸人を見ながら嗤う雰囲気である。
テレビ朝日コメンテーターの三反園訓が自民党を取材すると、ある若手議員は「麻生さんがこんなにヒドイとは思わなかった」と打ち明けた。それが自民党内の空気だという。
最新調査の内閣支持率は14%。「14%の支持率があるのが不思議でたまらない。なにをどう思って支持してるのか」(室井佑月・作家)。三反園曰く、そろそろ党内で麻生降ろしが本格化してもよさそうなものだが、かといって替わるべき人も思いつかない「自民党、最大の危機」。
弁護士コメンテーターの大沢孝征には、はやくも「ポスト麻生」の世界が見えているようだ。「(麻生は)自民党支持者の最後の望みだったのに、支持者ですら、愛想が尽き果てるような人だった。なんとかして自民政権を維持させたいという国民層を変えた、その功労者ですよ。歴史を回転させた人物として、後世評価されるのではないか」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト