「ハニートラップ」もビックリ! その周到な計算とは(女友達が入籍<下>)

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   <女友達が入籍(上)から続く>まずは白い紙とペンを用意し、自分がいつまでに結婚したいかスケジュールを立てるというのだ。相手と仕事の都合を踏まえたうえで、最もプロポーズされたらいいであろう時期を見計らう。そして、彼がプロポーズを言いやすい状況に彼女が導いていくというのだ。

   彼女の場合は、自分の中で彼との結婚を思いついた日から、半年後に彼にプロポーズをしてもらおうと考えた。そのために彼との今後を全て逆算して考えたのだ。ファーストステップは、お互いの友達に引き合わせること。これは付き合ってスグでもOK! 自分の友達に合わせてから、彼の友達にも合わせてくれとせがむ。私の素性を知る仲間に合わせたのだから、あなたも同じようにしてほしい……と事後承諾的に事を進める。

   そして彼との旅行はいつがいいか? 答えは両親に合わせる2週間前。2人だけの特別な時間を過ごした、直後でも直前でもない2週間前がポイント。彼の記憶に旅行の思い出がかすかに残っている程度のこの時期に『両親に会ってほしい』と説得するには効果的だからだ。そして、自分の両親に合わせるのは、プロポーズの4か月前。彼に結婚という概念を徐々に植え付けていき、自分の両親とも仲良くなってもらい家族の一員であると意識させるのに必要な時間が4か月。将を射るなら馬を射るのがモットー。周りから攻めていき、彼に『結婚するしかないか~』と思わせる。

   しかし、まちがっても『できちゃった婚』は避けたい。彼や周囲の人間から、自分があからさまに狙っている計算づくめの女とは思われたくないからだ。

   彼女いわく、これらの予定を紙に書き出し、事あるごとに読み返し付け加えていくことで、己を鼓舞し結婚という目標を達成できるといのだ。

   おそるべし、女子パワー。

   それにしても、彼女の結婚相手とはどんな男性なんだろう。

   しっかし、そうまでしないと、結婚は出来ないの?

   では、なぜ結婚しなくてはいけないのか?

   彼女の話を聞くと、目から鱗が落ちるばかりではなく、結婚そのものへの価値観すらもわからなくなってしまう。

   花嫁の話は興味深かったが、とてもじゃないけど私には出来そうにない。

   軽くへこみながら、私は赤ワインを1人飲み干した。

モジョっこ

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