相撲の土俵は神聖? 「じゃあ座布団投げどうにかしなよ」

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   <テレビウォッチ>朝青龍の「品格問題」は、初場所優勝したことで一段落したのかと思っていたが、優勝した瞬間に土俵上でガッツポーズをした是非を問う声がでてきた。

ガッツさんが元祖…

   日本相撲協会の武蔵川理事長が1月29日、朝青龍に対して、師匠の高砂親方を通じ、「次にこういうことがあれば大変なことになる。2度とないように」と注意したのだ。

   番組では、ガッツポーズとは何? と生みの親(?)のガッツ石松にインタビューした。

   「右手は自分で自分をほめる、「やったぞー」というポーズ。左手は一生懸命応援してくれたお客さんのためのポーズ。両手を合わせてガッツポーズなんだ」

   「それは、どなたが考えだしたんですか……」の「オレが考えたんだよ」。自然に出たポーズに「後付け」した と思われなくもないが……。

   1979年WBCライト級タイトルマッチで、両手をあげて勝利の喜びを表した姿を新聞記者が「ガッツポーズ」と表現し、世の中に広まったのだという。

   では、相撲のガッツポーズについてガッツ石松の意見は「神が宿るという神聖な土俵はもっと紳士たれというかもしれないが、オレから言わせたら、その神聖な土俵の中で格闘技しているんだよ! じゃーお客さんが座布団投げるでしょ、あれどうするんだよ。

   坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというが、そういう対象にヒールとしてなっちゃっている。行雲流水のごとくというけど、ガッツポーズは自然の流れじゃないの。OK牧場だよ」

   一方スタジオでは……赤江珠緒キャスターが「あれガッツさんが元祖だったんですか~」。

   ジャーナリストの大谷昭宏が「相撲は神事と興行とスポーツの3つの要素がある。時代によって3つのバランスにブレが生じるのは当たり前。それを、昔からの神事の部分だけを重視していくのは? だったら外国人力士を入れること自体が矛盾している」。

   これに対し千葉大特命教授の木場弘子は「崖っぷちの中での優勝だったので自然に出たポーズと思うから許せる」。週刊朝日編集長の山口一臣も「ただ、今回限りという枠は必要かと思う」と。

   今回は、すでに終わってしまったことで許すも許さないもない。結局、相撲の伝統的な格式を守れということか……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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