<テレビウォッチ> 就任1年を迎えた橋下徹大阪府知事の支持率が82%を超えたという(読売新聞の世論調査)。スタジオ陣からも称賛の声が相次ぐ。
小倉智昭は、1月25日の山形県知事選で財政再建路線の現職が敗れたことを引き合いに出して「こうした経済状況でこれだけの支持率を得るのは頑張っていると思う。相当、反発があっても不思議でない」と努力を認めた。その上で「刺激的な発言、きたない言葉を使ったりするのは、弁護士でタレントの部分もあったから上手。それを起爆剤として府民にわかりやすく論点を示すのはうまい」と見る。
高木美保は「大阪気質をよく知っている」として、「庶民的チカラを合わせてワーッと頑張って行こうということが肌に合う方たちなので、官僚的なものごとが嫌い。熱くならない、本音を言わないのが嫌われる。組織を通して民を見るのではなく、民を通して組織を見るやり方を、熟慮してなさっている。大阪の人たちに対する信頼感が強い」と語る。
デーブ・スペクターは「大阪のイメージが変わった。リーダーシップを発揮して政治とか国をよくしたいとか、教育の話とか、大阪発信になっていることはとても大きい。その貢献は長いスパンで見ると、後々、有難味が出てくるだろう」と高く評価した。
支持率が高い理由を聞かれたインタビューに、知事は「僕は騒いでいるだけ。それを組織がきちんと実現してくれるので府民の理解が得られている」と答えて、府職員を持ち上げる。その表情には余裕すら漂う。市町村長の前で泣きを入れた姿からは想像できない変貌ぶり。さまざまなバトルを経験して成長したように思われる。