<テレビウォッチ>定額給付金の支給を含む2次補正予算が「成立しちゃいました」(小倉智昭)。定額給付金に反対の声を上げ、福祉関係への転用を主張していた小倉は落胆の表情がありあり。といっても、関連法案が通らないと執行されないことを始めとして、支給までの道は平坦ではない。
予想される障害を長谷川豊が列挙する。世帯主受け取りが原則とされており、夫と別居中のDV被害妻、ホームレス、ネットカフェ難民の人にはどう対処するのか、本人確認の方法は? 代理申請を認めるのか、振り込め詐欺は防げるか、などなど。
こうした厄介な事務処理を丸投げされた自治体はアタマを抱える。「(給付対象者のデータベース)システムをつくる業者がまだ決まっていない。課題が山積みで悩みが多くて……」(東京・練馬区役所の定額給付金対策準備室長)と嘆く。練馬区は34万世帯を抱え、100億円を支給することになっている。
そうでなくても「3月4月は住民票の写しかえなどで役所は最も忙しい」(長谷川)。年度内給付の可能性は薄そうだ。「本来であれば、(08年)10月に麻生首相が言った段階で、もうちょっと詰めておくべきだった」(長谷川)。
小倉は「お手並み拝見と行きましょうかね。あれだけ自信をもって通したわけですからね」と切りあげた。『恨みは深し定額給付金』というところか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト