<テレビウォッチ>小倉智昭は、朝青龍の優勝を機中のラジオで知り、「思わず拍手した」という。すると、隣の乗客から「小倉さん、朝青龍を応援していたんですか」と聞かれたと、苦笑いを浮かべながら話した。自らの「星を買えればいいのに」発言について朝青龍、相撲協会側から抗議を受け、番組で小倉は謝罪せざるを得なかった。そのためかどうか、「とくダネ!」は、初場所で勝ち進む朝青龍情報をあまりとりあげず、抑制気味だった。
それが5場所ぶり23回目の優勝を決めたところで「朝青龍持ち上げ」棚卸しを実施した。中心的役割を果たすのは当然、朝青龍べったりの『広報係』リポーター・横野レイコだ。
「この人がいないと、と日本中が思ったんじゃないか」と、最初からいささか興奮気味。
スポーツ紙1面を飾った相撲ネタが朝青龍不在の九州場所は0回だったのに対し、初場所は36回あったと紹介、「朝青龍の存在感の大きさが数字に出てくる……千両役者という言葉がピッタリです」と絶賛。
最後は「この人には賛否両論がつきまとう。品格あるといわれるようになってほしい」と、少々ムリ筋かなと思われる希望を表明した。
確かに見事な復活かもしれないけれど、「ほかの力士が情けない」(横野)のが朝青龍を助けたのも事実。とりわけ、大関5人のうち2ケタ勝ち星が1人しかいないようでは「互助会」といわれてもしかたないだろう。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト