<テレビウォッチ>まあ、オープニングから29分間、まるまるアメリカ。ドメスチックで知られた「スッキリ!」が、オバマ大統領就任式をがっちりやった。
注目点は2つあった。もともと演説のうまさで知られるオバマが就任演説で何をいうか。もうひとつは、暗殺の懸念だ。パレードで車を降りて歩くかどうか。
就任演説で新大統領は、「直面する問題はきびしく数も多い。容易ではないが、われわれはそれを解決できる」と経済危機から国内の医療・教育・環境問題、イラク、中東にまで言及、国民に「一人ひとりの責任ある行動を」とアメリカ再生への協力を求めた。
印象としてはむしろ地味だったが、なめらかな言葉運びと聴衆を引き込む間合いの妙はさすが。議事堂前のモール(緑地帯)を埋めた200万人ともいわれる観衆は、静まり返って固唾をのんで一語一語に聴き入った。
たしかにすばらしいシーンだった。前回のブッシュ大統領が30万人、これまでの最高がジョンソン大統領のときの120万人というから、200万人の数字はまさにアメリカ人の期待の表れ。「グレート・デイ」と繰り返す黒人男性の感動が、こちらにまで伝わった。
テリー伊藤が、「オバマはアメリカ人を理解している」という。「お笑いでいう『つかみ』というやつですよ」。聴衆の心をつかむワザのことだ。「ハイハイ」と加藤浩次がうなずく。
さらに演説のテキストを「アメリカ人よ、わかってほしい。これらは対処できる」と読み上げて、「日本人よ、っていえないよね。でも、こういわれたら、ようしがんばってやろうという気になりますよ。夢と理想を語る天才ですね」
江田けんじも、「英語はうらやましい。Change has come to Americaなんてね、日本語じゃいえない」
おおたわ史絵も「グリーン・ニューディールというでしょ。ルーズベルトの再来になるのかどうかが注目」と、きょうは国際派だ。
加藤が、「こういうのを見てると、エコの問題なんかも一気にいっちゃうんじゃないか」
テリーも「エネルギー、環境では、日本は発言できる」
そして、オバマ夫妻はホワイトハウスまでのパレードで2度、車を降りて歩いた。警備の数が2万人と過去最高とはいえ、これがいかに勇気ある行動かアメリカ中が知っている。車の防弾ガラスは、厚さが210ミリもあるのだ。
「スッキリ!」はこれには触れなかったが、代わりに関根麻里の「週間マリウッド」が、ハワイで暮れから正月をすごしたオバマの映像を流した。「マリウッド」の追っかけでは、車の後部座席の姿が一瞬だけだったが、別にショッピングモールでサンドイッチとかき氷を買って、家族とオープンのテーブルにつく姿があった。
ゲストの菅野美穂が、「ここいったことがある」。
また、オバマ一家が滞在した豪華なレンタルハウスの外観や内部の写真も。「ベッドルームが5つで1日25-35万円」と関根。加藤が「5家族で借りればいいんだ」。なるほど。来年あたりやりますか?
で、最後に関根が加藤にやる英語のレッスンは、「Yes We Can」
加藤が、「いまさら?」(大笑い)
まじめなレポートより、この方が「スッキリ!」らしい。