首相の「悲観主義は気分による」 吉永みち子「単なるノーテンキ」

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   <テレビウォッチ>さまよえる派遣切りの非正規社員に「いったい行政は何をしているんだという声があります……」と、キャスターの赤江珠緒が口火を切って取り上げたのが麻生首相の記者会見。スタジオ内に批判がさく裂した。

行政は何を…

   冒頭で、「安心に暮らせる日本 活力ある日本 この思いを年始めの字に込めたい」と切り出した麻生首相が、用意していた色紙に書いた言葉が「安心 活力」。

   年頭会見で、書き初めを披露したのは極めて異例という。昨2008年来、何度かあった会見、あの手この手で言い繕うが、その度に空虚な言葉が響く首相も異例だ。

   しかも今回、ご念が入っているのは、冒頭に取ってつけたように引き合いに出したフランスの哲学者アランが書いた『幸福論』の一節。

   「『悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである』、好きな言葉であり、ある哲学者の言葉です」。

   スタジオは、キャスター、小木の「はたして悲観する状況は、気分だけのものかどうか……」で、麻生批判が噴出、止まらなくなった。

   作家の吉永みち子が「失政の本人がこれを言ってしまう神経が分からない。楽観って意志だけではない。悲観的な状況をすべて、実際に見た上で、前を向いていこうと……。でなければ、単なるノーテンキ」と厳しい一発。

   続けてタレントの松尾貴史が「哲学者が好きであるといっているが、本当に好きなのか怪しいものですよ……」と。

   元NHKアナウンサーの宮川俊二も「空気が読めない、逆ぎゃくに出す人って本当にお気の毒ですよね~」と皮肉った。

   さらにジャーナリストの鳥越俊太郎は「哲学者の言葉はその通りなのだろうが、日本の現実とはまったく関係ない。(麻生首相は)現実を見ていないのでは……」

   民主党の小沢代表は「言葉の遊びに国民の皆さんが騙されることはありえない」と、一蹴したが、さてどんな「対決の年」になるのか……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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