カリスマのタブー 昔の映像と今の証言で迫る

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   <テレビウォッチ>TBSのカリスマ白書。タブーに挑戦するというヒューマンドキュメンタリーだった。小倉智昭と中井美穂が司会を務めた。

   テーマのひとつは、巨人指名を巡り運命が分かれた、当時PL学園のKKコンビ桑田真澄と清原和博との関係だった。桑田に焦点を当て、本人が「秘密」を語るなどした。巨人から指名を受けると信じていた清原は、結局巨人が桑田を指名したことを受け涙した。もう20年以上前のことだ。このとき桑田は「できる事なら指名してほしくなかった」と言ったのだが、それは本人いわくウソだったそうだ。巨人に指名されれば巨人に行きたかった。そうでなければ早稲田へ進学と思っていたのだと。巨人と密約があったのでは、と悪者にされたが、自分も傷ついたと言っていた。母親がとっておいたという早稲田大学の受験票を桑田に手渡す場面もあった。

   ほかに楽天の野村克也監督夫妻の話も扱っていた。この番組は、うまくアーカイブ映像を使った新しいタイプのものだと言える。なかなか実験的、試作的だ。桑田や野村監督をスタジオに呼んで「今」も見せつつ、過去の映像を織り交ぜ「タブー」に迫っていくという手法の意図はよかったと思う。しかし、「タブー」「カリスマ」にこだわり過ぎたのか、ちょっと重すぎた。もっと軽く扱ってもよかった気がする。それはともかく、「カリスマ」たちはそれぞれ誠実に生きてるんだな、というのはよく伝わってきた。

      カリスマも 誠実に生きる 普通人

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