いよいよ今年も年末年始の合併号の季節になった。今週は現代だけだが、次号は各誌合併号になる。
昔話で恐縮だが、この時期の合併号は最も売れるから、10数年前は現代も150万部を刷って、ほぼ完売した。今は、推測だが、70万部ぐらいではないだろうか。
昔の事件の犯人が辿った人生などを追跡した「あの人は今」ワイドは新潮から始まった。そのうちどの週刊誌でもやるようになり、年末の風物詩のようになっていた。
元高級クラブホステスの「顔出し告発」
今は個人情報やプライバシー保護のために、前科などは書くことができないから、そうした企画は難しくなってきている。今号の現代も「あの事件と人物『その後』」とそれらしいタイトルを付いてはいるが、出てくる人物は、星野仙一、山本モナ、細木数子、デーブ大久保など、つい最近話題になった人物ばかりである。
現代で注目は、前号から連続して中田宏横浜市長を「顔出し告発」している元愛人の記事と、ジュニアテニス界で広く名前を知られているスクールのオーナーのスキャンダル疑惑「超名門テニススクール合宿所は『陵辱の館』!」の2本。
現代は以前から中田市長をセクハラなどで追及しているが、今度の奈々さんは元高級クラブのホステスとあってなかなかの美人。一見の価値あり。彼女が告発している「飲酒運転や公用車の不正利用」に、中田市長は市民に対して説明責任を果たすべきだろう。
もう一本は、スクールの卒業生が、悪質なセクハラというよりもレイプに近いオーナーの行為を告白している。記事を読む限り女性の告白の内容は真実性が高いと思えたが、オーナーは「事実無根」を繰り返している。