<テレビウォッチ> きのう(12月4日)の番組で、加藤浩次とテリー伊藤の意見が分かれた「大阪府の公立校での携帯電話規制」を、さらに掘り下げた。が、メリット、デメリットの見極めはなかなか難しい。
便利さの一方で、ネットでの誹謗中傷、いじめ、出会い系サイトから犯罪に関わるなど問題もいっぱい。過度の依存症の子は、勉強の時間を削ることになる――これが橋下知事の問題提起だ。
現代用語検定協会のアンケートでは、携帯を持つことについての賛否は、親と子では逆になる。親は反対66.3%、賛成27.7%。子は反対34.2%、賛成59.4%と出た。
子どもたちは、「友だちと連絡」「楽しみがなくなる」「禁止にしてももっていくよ」
しかし、教育評論家の尾木直樹は、「基本的に必要ない。トラブルが起こっても自己責任とれる年齢じゃない」という。千葉大の藤川大祐准教授も「依存し過ぎないルールづくりが要る。親がいるときは、リビングにおくとか」と。たぶんこれらが正論なのだろう。
で、スタジオで「小中学生に携帯を持たせるのは?」を問うた。加藤1人が賛成で、テリー、さかもと未明、八代英輝、葉山エレーヌはみな反対。
八代は、「きのうも裏サイトで傷害事件があった。有害サイトのデメリットが大きすぎる。親は携帯を持たせることで自分が管理した気になっているだけ」
加藤は「GPSが犯人逮捕に役立っていることはある。与えたうえで、正しい使い道を教えた方がいいのではないか」
テリーは、「学校で禁止すると禁断症状になりますよね。タバコみたいに。禁止するんなら学校だけじゃなくて全部禁止しないと、夜やり始めますよ」「それより、(携帯使用で)想像力、予知能力が欠落する」
加藤が首を傾げる。「想像力が?」
テリーは「電話ならいいが、メールやネットだと、興味のあるものしか見なくなる。新聞読んでると、興味のないものでも目に止まるでしょ」
八代が、「携帯だけじゃなくて、パソコンも?」
「おや、そこまではいわないけど、特定の人だけ、自分たちだけの世界になるのが恐い。最近の大人もそう」
加藤は「小学校の高学年からはいいんじゃないか。機械に慣れていかないといけない」。
「お子さんには?」と聞かれて、「1年生だけど、持たせてます」
テリーが、「中学くらいになると、親としゃべりたくないことがあるが、携帯だと案外しゃべれるかもしれない。でも小学生だと、人の意見を聞かなくなる」
うーん、これはなかなかむずかしい。これから大阪でなにが起こるか、注目しよう。