<テレビウォッチ> 同じ話を2日続けて、とはいい神経してるなと思ったら、「また謝った」んだと。例の「たらたら飲んで食べて何もしない人も分の金(医療費)を何で私が払うんだ」というヤツ。
麻生首相はきのう(11月27日)、「病のある方に不快な思いをさせたとすればお詫びします」。しかし続いて「予防医学の話をしたんだ」「(インセンティブ=特典について)交通事故よく起こす人とそうでない人では保険料が違う。全然病気しない、努力してる人にはなにかあったらいい」と。
しかし、街の声はきつい。
「主人が1級障害者なんで……怒りを通り越して悲しいだけですね」
「私たちのこといってるんでしょ。麻生さんだけ払ってるわけじゃないものね」
「漢字が読めないのはご愛敬だが、今度のことは高齢者のことを考えてるとは思えない」
野党はさらにきびしい。
「なりたくて病気になるわけじゃない。努力をしても病気になる人がいる。それをみんなで支え合うのが保険制度」(民主党・菅代表代行)
「公的医療保険制度の否定ですよね。一国の総理がこういうことを口にするのは恐ろしい」(共産党・志位委員長)
「いままでも、『それをいっちゃぁおしまいよ』みたいなことを言ってるが、あれは決定的だね。やっぱり太郎ちゃん、(総理に)なったらいけなかった」(国民新党・亀井代表代行)
さらに身内からも。
「沈黙は金、放言はメッキ。はがれないように余分なことはいわずに……」(山崎拓)
「言い回しとしてちょっとね」(山口俊一・首相補佐官)
「いわれる通りなら、不適切な発言」(公明党・太田代表)
「ひとつの個性ですが、本意を理解していただく努力はしなければならない立場だと思う」(河村官房長官)
先週には、「医者には非常識な人が多い」とやって陳謝。医師会の代表に会って発言を撤回したのだが、「たらたら……」発言はその3時間後だった。
みのもんたは、「あげ足をとるわけじゃないけど、とられてもしょうがない。それより、この会合には与謝野さんが出ているのに、なんでその場でフォローしなかったの? 舛添さんもいたのに途中で帰っちゃった。こっちの切り口の方が面白いと思うんですが」(笑い)
浅野史郎は、「ホントそうですよ。フォローすれば薄まるんですが、身内からも見放されてるのか」といって、みのを押しのけてボードに歩み寄り「怒りより恥ずかしいというのはきびしいですよ。じわじわ効いてきます」
みのが、「杉尾さん、心配になりました。来週から司会が浅野さんに代わるんじゃないかと」(爆笑)
「いま遠心力ばかり。求心力がない」と杉尾秀哉。
みのは、「わたしがブレーンでいれば、『アッ、口が滑っちゃいました』とフォローしたんですがね」。いや、この内容は、そんなフォローでは無理です。