<テレビウォッチ>先の党首会談の内容について、麻生首相が、民主党の小沢代表を「信用できない」といったことから、小沢代表が「チンピラのいいがかり」といいかえした。これをリマのAPEC会場で聞いた首相は、「国会討論で決着しよう」と慎重な答え。
もとは、会期延長しての法案審議で「引き伸ばしをする、しない」のやりとり。むろん、第2次補正予算を「出せ」「まだ決められない」が、前段にある。どう見ても、およそ一国のリーダーとはいえないレベルだ。
もともと与党には、2次補正を今国会に出す気はなかった。突っ込まれるネタはいくらでもあるからだ。ところが、党首会談の決裂で、給油法案の採決が吹っ飛んでしまい、会期延長は避けられない状況になった。となると、補正がどうなるか。
麻生首相は、きょう(11月25日)帰国して政府与党首脳協議で結論を出すというのだが、自民党の若手、中堅の24人がきのう、「いますぐやるべきだ」(渡辺前行革担当相)と党に申し入れる始末。「この人(麻生首相)といっしょでは、自分たちの値うちがさがるというのが底流」(有馬晴海)ということらしい。
与良正男は、「策をろうしたら負け。素直にやってる方が勝つ」という。「そもそも、中小企業の資金繰りは暮れがいちばん苦しいはず。それを来年にというのはおかしい」
みのもんたは「やればいいじゃない」
「まあ、きょう帰ってきますから、国会で議論した方がいい」と与良。
ここで、一国の首相にふさわしい次元のお話がひとつ入ってきた。
「イギリスが消費税さげるんだって」とみの。ブラウン首相が、景気対策のために現在の17.5%を 一時的に2.5%引き下げると発表した。09年末まで続けるという。
みのが、「日本はいま5%で3年後に3%アップで8%だから、15%でも高いね」
道あゆみは、「そうですね。でも、消費税を下げるというのは、まさに目からうろこ」
みのは、「ゆりかごから墓場までの国だから……」
ここで与良が解説。「ブラウンさんは、この金融危機で公的資金の投入などを早い決断で乗り切った。はじめの支持率はいまの麻生さん、前の福田さん並みだったのが、いま人気急上昇中。国民の信を得ているから、大胆なことができるんです」
やっぱり政治は決断力か。いやその前に、あの人の場合は、「言葉」がある。マンガの次元じゃぁ困るよな。