首相が「失言」するワケ 「サービス精神」か「政策理解してない」からか

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   <テレビウォッチ> きのう(11月20日)のつづき。「医者は非常識が多い」に続いて麻生首相の問題発言はまだまだあった。それも自民党の琴線にふれたやつが2つ。

かく乱作戦かも

   おととい記者団に、一般財源化された道路特定財源のうち「1兆円を、地方が自由に使える地方交付税として配分する」といったので、道路族がかちんときた。党道路調査会の山本有二会長は、「交付税1兆円はあり得ない。誰も守りません」。

   いま論議が始まったばかりの問題に、総理が先に結論を出したという手続きのほかに、交付税では、道路へ回る額が減るのは確実。「交付税を交付金と読んだら辻褄が合う」(同会長)というわけだ。

   首相は20日、あっさりと「交付税でなくてもいい」と訂正したが、「地方が使いやすい」というのは本音。記者に「いちばん使いやすいのは?」と逆に質問して、「地方交付税」という答えに、「そう、それが答え」と。

   次が郵政株売却。「1兆円」と同じ会見で、「いまこんなに株が下がっている時に、しゃにむに売らなくちゃと、そんなアホな話があるかと。凍結したほうがいい」とやった。これにさっそく、中川秀直・元幹事長がかみついた。「郵政民営化をひっくり返すなんて、われわれがやってきたことの全否定になる。断固許してはならん」

   河村官房長官は、「総理のおうせいなサービス精神が勇み足をしたのかな……慎重にやっていただくに越したことはない」。

   党内からも、「影響する所を考えて発言してもらいたい」(津島雄二)、「非常識な人に言われたくない、と言われないようにして」(山崎拓)など、苦言やあてこすりが……。党外からは「常識がないのは総理の方」(菅直人)などなど。

   みのもんたは、「いま言わなくてもよかったんだ」

   浅野史郎は「サービス精神じゃなくて、政策をちゃんとご理解されていないことが、露呈してしまったということ。それを党内から指弾されているのは大きい」。

   「麻生さんのスタンスはどこにあるんですか?」(みの)

   「ないんじゃないですか。わかってないうえに最初にいっちゃうから最悪」(浅野)

   杉尾秀哉は、「道路と郵政は自民党の中でももっともセンシティブなのに、トップダウンでやった。定額給付金でもそう。最初にいっちゃうから、あとで訂正してると、結局資質の問題になりかねない」

   「ただの政治好きのおじさん」とぼろくその吉川美代子は、「外交や首脳会談であまり考えない発言をやったら大変ですよ」

   「麻生さんは英語がおできになるから……」とみの。

   しかし吉川は「英語なら、難しいこといえないから、いいかも」(笑い)とにべもない。

   浅野は、「2度あることは3度。3度あることは4度ある。まだまだありますよ」

   「対民主党かく乱作戦かも」(笑い)とみのが締めた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト