「開いた口がふさがらない」女癖の悪さ
今週のお奨めは、新潮の「『阪大有名准教授』3度の結婚トラブル」と文春の「上智大法科大学院長に押し倒されて…」。
私も上智大で教えているから、興味深く読んだが、どちらも、レイプされたと告発する女子大生の話がベースで、実名報道である。どっちも「いいかげんにせい!」と思わせるいい加減な教授たちだが、阪大准教授の女癖の悪さは、開いた口がふさがらない。ロシアから来た若い奥さんの嘆きが心に痛い。
ポストと新潮のモノクロ・グラビアがいい。ともに大相撲ネタだが、ポストは「厳寒の九州場所」として、「閑古鳥さえ鳴かぬ」ガラガラな会場風景。新潮は、場所中にもかかわらず、横綱・白鵬と大関・琴光喜が、一緒に飲んで、出てきたところをバシャッ! 「仲良し相撲」が横行する大相撲は、国技の看板を下ろしたがいい。
元厚生事務次官夫妻が殺害され、後輩の元事務次官の奥さんが刺された連続テロ事件は、世界恐慌(1929年・昭和4年)に端を発した大不況、社会不安の最中に起きた五・一五事件(32年・昭和7年)の悪夢を思い起こさせる。さらに、この事件の数年後に、青年将校らが1483名の兵を率いて「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げたクーデター、二・二六事件(36年・昭和11年)が起きるのだが、田母神俊雄・前防衛省航空幕僚長の書いた「論文」問題で明るみに出た「文民統制」のゆるみは、そんな時代への後戻りを予感させてならない。週刊誌も正念場である。