<テレビウォッチ>きのう(11月19日)開かれた全国知事会議で、麻生首相がまたやっちゃった。口が滑るというのか、不用意なのか。どうも持って生まれた性癖らしい。
地方の医師不足対策を問われて、「自分が病院を経営しているから言うわけじゃないけれど、大変ですよ。はっきりいって社会的常識がかなり欠落している人が多い」と。
麻生首相は、親族が経営する麻生グループ傘下に病院をもっている。どうやら生々しい話もありそうだが、経営側の視点からの発言のようだ。
これに日本医師会はじめ医療関係者がいっせいに反発の声をあげた。これを記者団に問われると、「まともな医者が不快な思いをされたのなら、申し訳ない」とあっさり謝ったが、問い自体には、「そういう意味じゃない」といっていた。
ここをつつくと、面白かったかもしれないが、スタジオは声なし。
この知事会議では、定額給付金でも批判が続出。松沢成文・神奈川県知事が、「政府が国民に金をばらまくのは政策理念上問題がある。政府は勝手に決めて、決められない所得制限だけ地方に押しつけた。責任放棄だ。(給付金は)撤回すべきだ」と述べた。
麻生首相は、「定額減税では低所得者に届かないということでこうなった。個人に配るという骨格は変えられない」と、いうにとどまった。
みのもんたは、「事務費だけで800億を超えるんですよねぇ。やっぱりこれ、いったん白紙に戻したほうがいいんじゃないの」
「ばかばかしいですよね。ホントに」と高木美也子。
嶌信彦も、「でかいよね。事務経費なんだから。6割がいらねぇっていってるんだから珍しい」。
麻生首相はまた、元厚生事務次官宅が連続で襲撃された事件でも、強いメッセージを出さなかったことで、批判の声が出ている。
首相は19日朝、事件へのコメントを求める記者団に、「いずれにしても痛ましい事件。今の段階では単なる傷害か何とかって決まっていないんだろ。よく知らねぇけど」などといっていた。さすがに政府部内からも首を傾げる向きがあった。
みのが笑いながら、「しゃべるたんびに、問題が……」
高木も、「ここでは断固とした態度でしゃべらないといけない訳でしょう、最後に、よく知らねぇけどって」(笑い)。
みのは「正直な方なのかしら。記者たちも最近は発言を文字に起こして、どこがおかしいかチェックするそうですよ」(笑い)。
口の軽い首相はこれまでにもいたが、あまり長命ではなかったような……。