「刃物使い方慣れてる」「組織的な可能性も」 元厚生次官宅襲撃

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   <テレビウォッチ>元厚生事務次官宅が相次いで襲撃された事件で、また共通点が出てきた。

20何年も前でしょう?

   まず、山口剛彦(66)美知子(61)夫妻が殺害されたさいたま市の現場。

◇ 玄関でスタンプ式の印鑑がみつかって、犯人が宅配業者を装っていたことをうかがわせる。
◇ 足跡から、家の中へあがりこんでいた。
◇ 食卓に食事の用意があったことから、夕食時だったと推定される。
◇ 凶器は、刃渡り16センチ以上の片刃。
◇ 美知子さんは抵抗した跡がなく、いきなり刺されたらしい。剛彦さんの手などには防御の傷があり、抵抗している。男のどなり合う声を聞いた人もいた。

   一方、吉原健二さん(76)の中野区の現場。

◇ 妻靖子さん(72)は「宅配業者に刺された」といっている
◇ 男は刺したあと、室内にあがりこんでいた。不在だった健二さんを探したものか。
◇ 犯人の血痕のついた足跡が、数十メートル離れた駐車場まで続いていた。
◇住民の話では、エンジンのかかった黒いワゴン車があり、スライドドアをの音が聞こえ、車はスピードを出して走り去った。
◇ 乗っていたのは1人、四角い顔でメガネをかけていた。

   どちらの現場にも血痕のついた足跡があったが、歩幅からいずれも走って逃げたことがうかがえる。さいたま市の場合、車があったのかどうか。レポーターは「狭い道路なので、止めてあったら目立つでしょうね」といった。共犯者が待っていた可能性は十分ある。

   犯罪分析の専門家は、共通点として「殺意がはっきりしている」「刃物の使い方が慣れている」という。元滋賀県警の坂本啓一は、スライドドアの音が気になるという。

   「形は単独犯だが、組織的な可能性もある。もし、政治・思想的なものだとすると、まだまだやる可能性がある」と。同一犯かどうかはまだわからない。警視庁と埼玉県警は共同捜査本部を設置して、情報の共有につとめるという。

   嶌信彦は「ただの物盗りや素人とは違う」

   みのもんたが、「しかし、(2人の共通項が)20何年も前のことでしょう?」といぶかった。

   坂本も、「そこはわからない。しかし、検挙にまさる予防はない」と、捜査の進展に期待した。

   まずそれ以外に道はないだろうが、事件があると決まって気になるのが住民の無関心だ。言い争う男の声を聞いたら、少なくとものぞいてみてくれ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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