「元部下」浅野前知事が分析 元厚生次官宅襲撃

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   <テレビウォッチ>きのう(11月18日)朝、さいたま市で元厚生事務次官夫妻が刺し殺されているのがみつかり、同じ夕方、中野区内のこれも元厚生事務次官の妻が刺されて重症を負った。いずれも自宅玄関のあたり。後者は、宅配便業者を装った男だったという。

考えられない

   殺害されたのが、山口剛彦(66)美知子(61)夫妻。殺害時刻はおとといの16―22時と推定。きのうの発生は18時半、吉原健二(76)靖子(72)夫妻宅で、夫は不在だった。

   みのもんたが、朝、毎、読、東京各紙の朝刊の見出しを並べた。1面は「連続テロか」「連続テロ」。社会面はどれも「年金標的か」。

   確証はまだない。しかし、共通点を並べると、「厚生次官」「刃物」「自宅」そして「年金」と並ぶ。さらに「連続」だ。これをどう読んだらいいのか。

   与良正男は、「『か』がついてない新聞もあるが、まだ詰めきれてはいない。『テロ』という言葉が新聞の見出しに載るような社会はダメですよ。国民の危機だと思う」。

   本来金曜日担当の浅野史郎・前宮城県知事が急遽出演した。1985年当時、吉原年金局長、山口年金課長の下で、課長補佐だったという。「テロの可能性を考えると、ひどい。山口さんは一緒に仕事をした。大好きな人だった。早く突き止めてほしい」

   問題はやはり、「連続」「厚生省」なのかどうかだ。元警視庁の田宮榮一は、「結びつきはある」という。「玄関先である。凶器が残されていない。浦和の現場を見ましたが、住宅街の奥ですから、通りがかりの犯行ではない」と。

   さらに、「なにか前兆があったと思うんです。厚生省の関係で、どっかの窓口で問題おこしたとか、自宅に手紙が来たとか」という。

   みのが、「相当調べないと(自宅は)わからないのでは?」

   田宮は「いや、トップですからわかります」

   浅野は、「山口さんが事務次官やめたのは10年前。吉原さんなんか、わたしがいたころだから20年前ですよ」

   与良は、「2人がクローズアップされたことはないし、年金のプロだということも知られてない」「血のついた足跡の歩幅が狭くて、歩いて(走らずに)逃げたというのも気になる」

   「今問題になってるのは年金の運用の話で、こちらは年金の制度を作る側ですからね。なぜなのか」と浅野は首をひねる。「基礎年金制度は画期的なものだったんですよ。うらみをかうなんて考えられない」

   田宮が、「年金だけにしぼるのは早い。とくに山口さんは事業団の理事長でしょ」

   与良は、「どんなことがあっても検挙しないといけない」。

   その通りだ。気になるのは、警察がなかなか情報を出したがらないこと。頭を軟らかくしないといけない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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