<テレビウォッチ> 「太郎 VS 一郎」とタイトルにある。きのう(11月17日)突然の、しかも初の党首会談。小沢民主党代表から申し込んで、18時から首相官邸で行われたが、わずか30分で決裂した。
蓮見孝之が、「かけひき」というフリップを出して、広辞苑を引いたりしたが、その必要もない。まことに奇妙なかけひきだ。小沢党首は「第2次補正予算を今国会にだせ」、麻生首相は、「今の段階では明言できない」。「では、給油継続法改正案採決には応じない」となった。
会談後の会見で、麻生首相は「(2次補正出せない)理由はいろいろあるが、ここでいうつもりはない。参院で決められた話(法案採決)を、党首がダメとは筋が通らない」
小沢党首は、「選挙より景気対策といったのは政府の公約だ。国民を愚弄するやり方は適当でない。早く結論を出していただけるよう、待ちます」。
みのもんたが、「これ次元が違う話でしょう?」という。2次補正と法案審議は本来別の話だ。
与良正男が、「まさにかけひきなんです。麻生さんは、政局より政策といいながら、2次補正を国会に出さない。出したら追い詰められるから、やめたくてしょうがない。だから、小沢さんのいうことには分がある」。
しかし、だから法案採決拒否というのも変だ。共産党の市田書記局長は「からめる問題ではない」。社民党の福島党首も「2次補正出さないから急に審議拒否とは理解できない」という。これも理がある。
給油継続法改正案はきょう参院で採決の予定だった。これができないと30日までの会期を延長して、例の60日ルールで衆院再可決は12月20日になる。どのみち自民党がやりたくなかった会期延長になるわけだ。
道あゆみは、「いたずらに延長しても、なにをやってくれるかだ」
与良は、「(会期延長が給付金を)見直すきっかけになればいいんだが……ならないねぇ」。
みのは、「後期高齢者や母子加算に回した方が、お互いに支持されると思うんですが……困っちゃうよね」
定額給付金については街の声も、「もっと他の使い道がある」「国民をお金で買うようなもの」とぼろくそだ。識者からは、「介護報酬の引き上げに回せ」「産婦人科医を増やせ」「老人用の介護施設をつくれ」などの声もあがる。
まったく、こんなていたらくの政府でも形は保っていけるんだから、日本は天国。国民の怒りが足らないのか。