北京五輪「選手選考間違ったのでは?」
こうしたチームの地道な努力のほかに、球界も北京五輪に勝つために新たな取り組みを。今年8月にはプロ野球を一時休止。敵を知るために、渡航費や滞在費を全額負担しライバル、キューバチームを呼んで試合を行っている。
番組に生出演した野村監督は、キャスターの国谷が「ID野球が海を渡った感想はどうですか?」に「悪い気はしませんが、韓国野球もずいぶん力が出てきた。(日本と)並んでいますね。うかうかしていられない」と。
このあと国谷は、話題を来春のWBCに転じ「もし代表監督ならどういうチーム作りから始めますか? カギは何ですか?」とズバリ質問。野村もこれにズバリ応えた。
「選手選考ですね。どういう選手を選ぶか楽しみです。北京五輪を見ていて一番に思ったのは、選手選考が間違ったのではないかと。何故この人が選ばれなかったのかという人が何人かいた。今度は慎重に選んでほしい」
「中心なき組織は機能しないという原則がありますが、やっぱり4番を誰にするか。打線でいえば3、4、5番が決まれば、後は枝葉ですから」
野村は「野球は頭のスポーツ。情報収集力、分析力、その活用は絶対条件」という。しかし韓国戦の場合もう一つ絶対条件があるような気が……。自信と気迫。なぜか蛇に睨まれたカエル同然なのが気になる。
モンブラン
*NHKクローズアップ現代(2008年11月12日放送)