<テレビウォッチ>東京地裁で11月12日、振り込め詐欺と勘違いし銀行口座を凍結した警察に対し、「確認義務を怠った」として10万円の賠償を命じる判決があった。
警察の「勇み足」と番組が取り上げた。が、振り込め詐欺の防止は時間との戦い。さて「勇み足」の本当の原因とは?
経緯はこうだ。東京・新宿の会員制旅行会社が、10か月分の会費を滞納していた大分県内の女性(31)の父親に請求書を送付した。
父親に尋ねられた女性は「身に覚えがない」と話したため、父親は大分県警に相談。県警は父親などの話から振り込め詐欺の可能性が高いと判断。振込先の会社の口座を1日半凍結させた。
判決では「女性から事情を聴き、真偽を確認する義務があった」とし、警察に対し会社に10万円の賠償を支払うよう命じた。
この女性は、身元保証か何かで父親の名前を会社に連絡しておいたのだろう。滞納しておいて父親に「身に覚えがない」といった一言がとんだ騒ぎを巻き起こしてしまった。
今回は、日ごろの親子間の意思の疎通がなかった(?)ばかりに警察がフライングする結果になったのだろう。
笠井アナは「警察のやる気というか、迅速に対応せねばならないという姿勢が悪い方に出てしまった」と、警察に同情的だ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト