共産主義批判が「墜落」??

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   <テレビウォッチ>「動物農場」の昔の長編アニメが、日本で劇場初公開されるというスポーツ報知記事を、葉山エレーヌアナが読んでいた。記事に沿ってあらすじを紹介する葉山に、「なんか、よくわかんないな」と勝谷誠彦が一行コメント。たしかに、葉山が「堕落」を「墜落」と読み間違えたせいで、意味が通らなくなっていた。

葉山:墜落して…

   しかし、「動物農場」と聞けば、ジョージ・オーウェルの小説が原作だと思い当たっておかしくない。自称文芸通であれば、言わずもがな。

   横暴で搾取的な人間の農場主に対して、豚に率いられた動物たちが蜂起して、人間を排除。他の動物たちと『共産的』な生活を営むはずだった。ところが、結局のところ、豚も「墜落」(堕落)して人間と変わらなかった――と、露骨な寓意で共産主義(人、国)を批判する内容で、共産主義といえば動物農場、監視・盗聴社会といえばビッグブラザー&1984(1984といえばJump)とアイコン化できるほどの歴史的作品である。

   と、そんなこんなうんちくを、ゴマ塩頭が無知キャラの葉山にまくしたてるのか、と思いきや――。今日も大麻やら紅白につき、身を乗り出し、嬉々として御託を並べ立てていた男は「動物農場」のわりと長いコメントタイムの間、「わかんない」と言ったきり、沈黙したのである。

   もっとも肝心な時に、白昼夢でも見ていたのか。それとも健忘症なのか。かわりにインターナショナルスクールに通っていた三船美佳が、学校の教材に使われるほど世界的に有名である旨、解説したのであった。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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